Google ChatとChatworkを比較|移行判断・タスク管理・社外連絡

Google ChatとChatworkを、料金構造・タスク管理・社外連絡・Workspace連携・移行コストで比較。全部移すか残すかの二択ではなく、社内連絡と社外連絡を分けて考える判断軸を解説します。

著者: SakuraAI 編集部監修: 湯田英也公開: 最終更新: 5
目次
30秒でわかる結論

Google ChatとChatworkの比較で見るべきは、チャット機能の優劣ではありません。Workspaceを使い、Gmail・Drive・Meet・カレンダーと連絡をまとめたいならGoogle Chat。国内取引先とのやり取り、シンプルなタスク管理、非IT部門での使いやすさを重視するならChatworkを残す判断もある。移行の鍵は「全部移すか残すか」ではなく、社内連絡と社外連絡を分けて考えることです。

この記事の調査時点は2026年6月28日です。料金・プラン・機能・API仕様は変わるため、最終判断ではChatworkとGoogle Workspaceの公式ページを確認してください。

Chatworkは、難しい設計なしで始められる、国内で広く使われているビジネスチャットです。公式でも、中小企業向けのシンプルな操作、社内外とのグループチャット、ファイル送信、タスク管理、通話、API連携が案内されています。対してGoogle Chatは、Workspaceの一部として、Gmail・Drive・Meet・カレンダーと同じ基盤で連絡を扱えるのが持ち味。この2つを比べるときにいちばん大事なのは、社内連絡と社外連絡を切り分けることです。

結論:社内と社外を分ける

会社の状態判断理由
社内利用が中心で、Workspaceを使っているGoogle Chatへ移行しやすい連絡・ファイル・会議・予定を同じ基盤で扱える
取引先とのChatwork連絡が多いChatwork併用を検討相手先の環境は変えられないことが多い
Chatworkのタスク機能を深く使っているタスク置き換え設計が必須Google Chatだけでは同じ形にならない
Workspaceへ基盤を寄せたいGoogle Chatが有力Gmail・Drive・Meetとの統合効果が出る

つまり「全部移すか、全部残すか」で考える必要はありません。社内標準はGoogle Chat、取引先連絡はChatwork、という段階運用も十分現実的です。

基盤ごとの違い

比較軸Google ChatChatwork
強みWorkspace統合、Drive/Meet/Gmail連携シンプルな操作、タスク管理、国内取引先との連絡
業務基盤Workspaceの一部として使うチャット単体で導入しやすい
タスク管理Googleタスク・スプレッドシート・外部ツールと組み合わせるチャット内でタスクを扱いやすい
社外連絡組織設定と相手環境を確認社内外ユーザーとのやり取りに使われやすい
自動化Apps Script・Webhook・Chat APIでWorkspace連携API連携や外部サービス連携を確認

Chatworkの魅力は、とにかく始めやすいこと。Google Chatは、Workspace全体の情報設計と噛み合わせたときに強くなります。逆に言えば、Workspaceを使っていない会社がチャットだけChatworkから乗り換えても、うまみは薄いということです。

タスク管理をどう置き換えるか

移行で一番雑に扱ってはいけないのが、ここです。Chatworkは会話からタスクを起こし、担当と期限を持たせる運用がしやすい。Google Chatに同じ体験をそのまま求めると、必ず抜けます。

Chatworkでの使い方Google側の置き換え注意点
個人への小さな依頼Googleタスク/Chatメンション期限と完了確認をどこで見るか決める
案件ごとのタスク管理スプレッドシート/AppSheet/外部ツールChatの会話だけに置くと抜け漏れが出る
顧客対応の依頼スペース+Drive+管理表取引先別に保存先を決める
定例業務のチェックカレンダー通知/Chat通知/自動化通知を増やしすぎない

コツは、Google Chatを「会話と通知の場」に割り切り、タスクの正本はGoogleタスク・スプレッドシート・案件管理ツールに置くこと。Chatのメッセージをタスク代わりにすると、まず埋もれます。

社外連絡は自社だけで決められない

Chatworkは社外連絡でよく残ります。会計事務所、制作会社、士業、医療、小売など、取引先との連絡経路として定着しているケースです。ここは自社の都合だけでは動かせません。相手が使えるツール、連絡の頻度、契約上の連絡経路、履歴保存の要否まで見て判断します。

社外連絡の状態移行判断進め方
ほぼ社内利用だけGoogle Chatへ移行しやすいスペース設計とタスク置き換えを先に
一部の取引先だけChatwork段階移行取引先別に残す/移すを分ける
多くの取引先がChatwork併用が現実的社内はGoogle Chat、社外はChatwork
取引先側もWorkspace利用Google Chatへ寄せやすい外部共有と権限設定を確認

移行の流れ

01

利用棚卸し

社内ルーム・社外ルーム・タスク・ファイルを分ける

標準機能
02

併用方針

社内はChat、社外はChatworkなど範囲を決める

標準機能
03

タスク設計

Googleタスク・管理表・外部ツールへ

標準機能
04

スペース設計

部署・案件・顧客・定例の粒度を決める

標準機能
05

切替運用

通知・教育・旧ルーム凍結ルールを作る

要開発
標準機能で対応開発・設定が必要

切替後の連絡やタスク通知を、そのままGoogle Chatに流すだけでは足りません。Gmail・Drive・Google Chat・Geminiをつなぐ自動化を先に用意しておくと、定着が進みやすくなります。

Workspace StudioでGoogle Chat通知を含む自動化フローを編集している画面
Workspace Studioでは、Gmailの受信・判断・抽出・Geminiへの相談・Google Chat通知までを一つのFlowとして設計できる

手順の全体は移行チェックリスト、ツール別の移行はChatworkからの移行で扱います。

SakuraAIで支援できること

SakuraAIでは、ChatworkからGoogle Chatへの移行可否の判断、社外連絡の残し方、タスク運用の置き換え、スペース設計、Drive権限、通知ルール、本番切替まで支援しています。Chatworkは良いツールなので、「ツールを減らしたいから」だけの移行はおすすめしません。Workspaceに寄せることで、ファイル・会議・通知・検索・管理をまとめられるときにこそ、移行の価値が出ます。

Q. Chatworkを一部残すのは中途半端では?

A. むしろ逆です。取引先との連絡経路を無理に変えるほうがリスクが高い。社内標準はGoogle Chat、社外連絡はChatworkと目的で分けておけば、きれいに運用できます。

Q. 移行初期にやってはいけないことは?

A. Chatworkのルームをそのまま全部スペース化することです。古い部屋・使っていない部屋・社外用の部屋を分けずに移すと、Google Chat側も一瞬で散らかります。

Q. 移行で最初に決めるべきルールは?

A. タスクの正本をどこに置くか、です。依頼・期限・担当・完了確認をどこで見るかを先に決めないと、Chatのメッセージにタスクが埋もれて、結局Chatworkに戻ることになります。

よくある質問

ChatworkからGoogle Chatへ移行すべきですか?

Google Workspaceをすでに使っていて、社内連絡、ファイル、会議、通知を一つの基盤に寄せたいなら移行メリットは大きいです。一方、取引先とのChatwork連絡が多い会社は、社外連絡だけ当面Chatworkを残す段階移行が現実的です。

Chatworkのタスク管理はGoogle Chatで代替できますか?

同じ形ではありません。Chatworkはチャット内タスクが分かりやすい一方、Google ChatではGoogleタスク、スプレッドシート、Drive、Apps Script、外部タスク管理ツールを組み合わせて設計します。移行前にタスクの置き換え方を決める必要があります。

取引先がChatworkを使っています。Google Chatへ移行できますか?

社内標準をGoogle Chatにしつつ、取引先との連絡はChatworkを残す設計ができます。外部連絡の比率が高いほど、一気に廃止せず、相手先ごとに移行可否を判断します。

ChatworkとGoogle Chatはどちらが安いですか?

単純比較はできません。Google ChatはGoogle Workspaceの契約内で見るため、Workspace利用企業では追加コストを抑えやすいです。Chatworkは無料・有料プランを人数と必要機能で見ます。最新料金は公式ページで確認してください。

参考・一次情報

湯田英也

Reviewed by

監修者: 湯田英也

SakuraAI株式会社 代表 / ソフトウェアエンジニア

Google Chatの導入・移行、Google Workspace連携、Google Chat API / Webhook / Bot、Gmail・Meet・Drive・Calendarをまたぐ業務自動化領域を監修しています。

Google公式情報、各プロダクトの仕様、実務での運用・開発観点をもとに、企業が導入判断・運用設計・自動化設計を行える内容になるよう確認しています。

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