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TeamsとGoogle Chatは、チャット画面だけを見て選ぶツールではありません。実質は、Microsoft 365で仕事を回すか、Google Workspaceで回すかという基盤選定です。差が出るのは会議・ファイル・アカウント管理・AI・履歴保持、そして移行コスト。Teamsから移るなら、チャネルをスペースに置き換えるだけでなく、SharePoint/OneDriveや会議録画の扱いまで設計する必要があります。
この記事の調査時点は2026年6月28日です。料金、プラン名、Teamsの有無、Copilot/Gemini、会議・保持機能は変わります。最終判断ではMicrosoftとGoogleの公式ページを確認してください。
TeamsとGoogle Chatを「チャットツール同士」として比べると、たいてい判断がぶれます。この2つの本当の違いは、その裏にあるファイルと会議にあるからです。SharePoint・Office・Teams会議が業務の中心ならTeams、Drive・Gmail・Meetが中心ならGoogle Chat——ここが出発点です。以下、基盤・会議・ファイル・AI・移行の順に見ていきます。主要ツール全体の比較はビジネスチャット比較2026、Workspace企業向けの考え方はGoogle Workspace企業がGoogle Chatを選ぶ理由もどうぞ。
結論:どちらに情報が集まっているか
| 会社の状態 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| Outlook・Office・SharePoint・OneDriveが中心 | Microsoft Teams | 会議・チャット・Officeが同じ基盤で動く |
| Gmail・Drive・Meet・Googleドキュメントが中心 | Google Chat | 連絡・ファイル・会議・予定をWorkspace内でまとめられる |
| Teams会議・電話・Rooms・ウェビナーを深く使う | Microsoft Teams | 会議周辺の置き換えに検証が必要 |
| Microsoft 365からWorkspaceへ移行中 | Google Chatを段階導入 | ファイルと会議の移行範囲を分けて進める |
高機能かどうかではなく、自社の情報がどちらの基盤に集まっているか。ここを見誤らないことが一番大事です。
基盤ごとの違い
| 比較軸 | Google Chat | Microsoft Teams |
|---|---|---|
| 業務基盤 | Google Workspace | Microsoft 365 |
| メール・予定 | Gmail、Googleカレンダー | Outlook、Exchange |
| 会議 | Google Meetと連携 | Teams会議が一体 |
| ファイル | Google Drive | SharePoint / OneDrive |
| ドキュメント | Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド | Word、Excel、PowerPoint、Loop |
| AI | Gemini for Google Workspaceと評価 | Microsoft 365 Copilotと評価 |
Microsoft公式でも、Teamsは会議・チャット・通話・共同作業を一か所で行うツールとして案内され、Microsoft 365ではOneDriveやSharePoint、Officeと並ぶ中核として位置づけられています。Google Chatは逆に、Gmail・Drive・Meet・カレンダーと同じWorkspaceの中で使うことに価値がある。同じ「チャット」でも、背負っている基盤が違います。
どの軸で判断が割れるか
Decision chart
TeamsとGoogle Chatで判断が割れやすい軸
SakuraAIが移行相談で使っている定性的な整理です。公式スコアではなく、選定時に差が出やすい軸の重みを相対的に示しています。
Microsoft 365かWorkspaceかで結論が変わる
会議・録画・外部参加・会議室運用を見る
SharePoint/OneDriveかDriveかで工数が変わる
アカウント・外部共有・保持・監査を含む
単価より既存契約と移行工数の影響が大きい
料金:Teamsなしプランに注意
Microsoft 365には、Teamsを含むプランと含まないプランがあり、Teams単体やTeams Essentialsといった選択肢もあります。Google ChatはWorkspaceの一部として見るのが基本です。金額は変動するので固定はしませんが、見るべき項目は決まっています。
| 料金の見どころ | Google Chat | Microsoft Teams |
|---|---|---|
| 出発点 | Google Workspace契約 | Microsoft 365契約またはTeams単体 |
| チャット単体の扱い | Workspace内の機能として見る | 含む/含まない/単体プランを確認 |
| 既存契約との重複 | Workspace利用中なら抑えやすい | M365利用中なら抑えやすい |
| 見落としやすい費用 | Drive設計・移行・通知ルール | SharePoint/OneDrive整理・会議運用・録画 |
料金構造の詳細はビジネスチャットの料金比較にまとめています。
会議とファイル:ここが移行の本丸
Teamsは会議が強い。Teams会議、通話、Rooms、Premium、ウェビナー、文字起こし、録画まで、会議周辺の運用を丸ごと抱えられます。Google ChatはMeetと連携し、スペースから会議へつなぎ、録画や議事録をカレンダー・Driveと合わせて運用します。通常の社内会議なら置き換えやすいのですが、Rooms・電話・ウェビナーを深く使っているなら、代替範囲を個別に確認しないと痛い目を見ます。
そしてファイル。ここが移行で一番重い部分です。TeamsのチャネルにあるファイルはSharePoint上に置かれるのが一般的で、Microsoft 365グループやSharePointの権限と密に絡んでいます。Google ChatはDrive中心なので、「どのファイルをDriveへ移し、どのSharePointサイトを参照用に残し、過去の会議録画をどうするか」を決めないまま進めると、移行後に資料が迷子になります。チャット本文より、まずファイルを棚卸ししてください。
TeamsからGoogle Chatへ移すなら
棚卸し
チーム・チャネル・会議・ファイルを確認
ファイル方針
Driveへ移すか参照で残すか決める
スペース設計
部署・案件・定例の粒度を決める
会議置換
Meetへ移す範囲を決める
通知再設計
必要な通知だけ作り直す
移行後は、Teamsが担っていた会議前後の連絡・ファイル更新・フォローアップ通知を、Workspace側で組み直します。Workspace Studioを使えば、Gmail・Drive・Google Chat・Geminiをつないだ処理を画面上で設計できます。

移らないほうがいいケースもある
Google Chatを推す記事でも、外す条件を書いておくほうが誠実です。Teams会議が全社標準、SharePointが文書管理の中心、Officeの共同編集が業務の軸、Teams電話やRoomsを使っている、Copilotを展開済み——これらに当てはまるなら、チャットだけGoogle Chatに移しても効果は限定的です。基盤全体をどちらに寄せるかを先に決め、会議・電話・設備は別プロジェクトに切り出すのが安全です。ツール別の移行はMicrosoft Teamsからの移行で扱っています。
SakuraAIで支援できること
SakuraAIでは、TeamsからGoogle Chatへの移行を、チャネル再設計・SharePoint/OneDriveファイルの扱い・Meet運用・Drive権限・通知ルール・過去ログ方針まで含めて支援しています。
Expert Q&A
移行判断で聞かれること
湯田英也SakuraAI株式会社 代表 / ソフトウェアエンジニアQ. Teams移行で一番先に棚卸しするものは?
A. ファイルです。Teamsのチャネルに見えているファイルは、裏でSharePointやOneDriveの権限と絡んでいます。ここを整理しないままChatへ移すと、会話より先に資料が迷子になります。
Q. 会議はすぐMeetに変えるべきですか?
A. 全社一斉はおすすめしません。定例・社外会議・採用・ウェビナー・会議室利用に分けて、まず通常の社内会議から。録画や外部参加が複雑なものは後回しにするほうが安全です。
Q. TeamsとGoogle Chatの併用はありますか?
A. あります。Microsoft 365部門はTeams、Workspaceへ移った部門はGoogle Chat、という段階運用です。ただし、標準ツールと例外条件を明文化しないと情報が分断されるので、そこだけは決めておいてください。
よくある質問
TeamsとGoogle Chatはどちらを選ぶべきですか?
Microsoft 365、Outlook、Office、SharePoint、OneDrive、Teams会議が業務の中心ならTeamsが自然です。Google Workspace、Gmail、Drive、Meet、カレンダーが中心ならGoogle Chatが自然です。チャット単体ではなく、ファイルと会議まで含めて選びます。
TeamsからGoogle Chatへ移行できますか?
可能です。ただし、チーム・チャネルをスペースへ変換するだけでは足りません。SharePoint/OneDrive上のファイル、Teams会議の運用、録画や議事録、外部参加、過去ログ、通知ルールをどう扱うかを先に決めます。
Teamsの会議機能はGoogle Chatで代替できますか?
Google ChatはGoogle Meetと連携して会議を扱います。通常の社内会議は置き換えやすい一方、Teams Premium、電話、Rooms、ウェビナーなどを深く使っている場合は、代替範囲を個別に確認します。
Microsoft 365を使っていてもGoogle Chatにする意味はありますか?
会社全体の文書・会議基盤がMicrosoft 365ならTeamsが自然です。ただし、Google Workspaceへ移行中、または一部部門がDriveやMeetを中心に使っている場合は、部門別にGoogle Chatを採用する設計もあります。
参考・一次情報
移行相談
Slack・ChatworkからGoogle Chatへの移行を相談する
履歴・添付・スペース設計・通知ルールを含めた移行を支援します。
移行を相談する